出願だけなら猿でも出来る

はてブで取り上げられてたので、ついつい詳細まで読んでしまった。

特開平5-309377 「斥力を有する反重力水の製造方法」

出願人から辿ると、案の定「Muの泉-シリウスH2O-」とかいう水商売。

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「細腕」じゃなくて「細胞」・・・



「反重力」で特許出願検索すると他にも香ばしいものがちらほら。
(ほとんどの出願では「反重力方向」=「上向き」というまっとうな使い方だが)

出願番号 : 特許出願平9−257421
出願人 : 服部 哲雄
発明の名称 : 反重力浮揚法

【課題】この発明は高速自転球が地球などの天体から受ける反重力を使って、物体を空中浮揚させる原理の提出にある。
【解決手段】 アインシュタインの一般相対論によって私が見つけた反重力FH≒GMml(2πn)2cos2θ/C2Rを使って、ニュートンの万有引力(重力)に対抗させればよい。

見つけたようだ。

出願番号 : 特許出願平9−72559
出願人 : 幸田 虎親
発明の名称 : 反重力による宇宙船

【課題】 未来の宇宙旅行を第一に安全・第二にスピード・第三に簡便であるものとする宇宙船を提供する。
【解決手段】
(ネ)地球上から垂直上昇の下降ができるように重力調整器3と3′を周辺部に設けた(スライド板を動かすことによって重力波の反射を加減する)
(ナ)重力調整器の間にバランサー4を設けることによって水平方向の飛行をすることができた。

「重力調整器」の説明が一切ないのはきっと言うまでもない事実からなんだろう。

出願番号 : 特許出願平7−235866
出願人 : 永田 昭義
発明の名称 : 光子状態エネルギー量

【課題】 新規な永久動力を、提供する。
【解決手段】光子状態エネルギー量は、霊界の放射現象4次元世界を基本とした、量子力学である。いわゆる0点地帯の話である。人間が永久に生きられる場所である。その世界は幻想の世界で天国の世である。人界でなく、霊界でもなく、4次元と3次元を表現した核界と云うべきか、第三の世界がある事によって、人間が科学力の発達を危機視しても、充分に逃げの道しるべがあるを意味し、限り無く広大な宇宙へ皆さんを案内してくれる。

要約だけでおなかがいっぱいだよぅ。


以上は特許庁特許電子図書館で検索したが、個人の出願者は詳細表示画面に住所まで晒されちゃうのだなぁ。