ワタシが医療従事者に同情的な理由

ワタシの父方の祖父は歯科医であった。
また伯父も2人が医師、1人が歯科技工士であった。
(要するに父だけが医療従事者でない訳だがw)


ワタシの母によると、芦屋に住んでた技工士の伯父が生前両親に借金を申し出ていたとの事である。
別段金遣いが荒いとか道楽をするという話も聞かないので、きっと技工士という仕事自体が儲からないのだろうという印象を持った。
ウチに借金を頼むくらいだから、余程儲かってなかったのだろう。


その伯父が亡くなったのは昨年のことで、葬儀は数人でごくごく簡素に済ませたそうである。
人付き合いというものが極端に無かったためか、兄弟とわずかな知り合いだけで事足り、伯母の親族も来なかったそうである。


医師になった二人の伯父のうち、下の伯父は医師以外の才覚にも恵まれていたようで、生前に町長選に当選した。
任期中に亡くなったので、盛大な葬式を挙げて貰ったそうである。
同じ兄弟でもえらい違いである。


結局、医療技術とは異なる次元の才覚がモノを言う事例を見ているので、ワタシの中に「医者が儲け過ぎ」という固定観念は育たなかった。
下のニュースを見る限りでは、少なくとも歯科医は儲からないようである。


歯科医に広がる?ワーキングプア? - 医療介護情報CBニュース


ちなみに町長にまでなった羽振りの良い伯父は、「お前の息子を医者にするなら学費くらいは出してやるぞ」と適当なことを父に話したそうだが、具体的な話が進まぬうちに死んでしまった。
もしワタシが医者になっていたら今頃どうなっていたやら。