乗り換えるモチベーションの欠如

XPからVistaに乗り換えたという人間をワタシの周辺では一切見かけない。
今のところVistaを導入した唯一の人物が「ノートPCを買い換えたらVistaが入っていた」というレベルなので、Vistaのメリット(XPにしがみつくデメリット)を理解した上での乗換えという要素は微塵もない。
世間一般でも似たような状況なのか、

Vista発売2週目に早くも失速〜BCNランキングでPC販売台数は前年割れに(15日;Impress PC Watch

結局は大型テレビを優先するという事かもしれんが。


ところで、大手メーカー幹部のコメントとして

Vistaのメリットがユーザーの間に広く浸透していない

とあるが、真面目に説明するとかえって買い控えを誘うのではなかろうか。
ここ半年くらいであちこちの予測/レビュー記事を目にしてきたが、Vista導入によりどのユーザ層もあまねく受けられる恩恵というのは

 ・ドライバの不安定性に起因するシステムの不安定性を解消する
 ・不正アクセスによるシステム改変の危険性を低減する

などといったライトユーザには見え難い部分しかないような気がする。
とりあえず、一通りの問題点が出揃ってSP1のアップデートに反映されるまで待つのが妥当かと思われる。
その時にはドライバの不具合問題も沈静化しているだろうし、何よりハードを買い替えたくなっている可能性も高い。

(※)
Vistaに関する情報源としては、Impress PC Watchの連載コラム「Windows Vista強化月間実施中!」「Windows Vista時代を快適に過ごす環境」が有用かと思われる。

あと気に入ったのは「〜インストールから設定・活用まで〜 すべてが分かるWindows Vista大百科(MYCOMジャーナル)」。
全98頁にも及ぶ詳細な解説の序盤ではVistaに至るまでの流れについて述べており、Vistaの位置づけを正しく把握できる。読み込めばの話だが。