くにお君、ご用心

相変わらずのくにお節炸裂。

鳩山法相また“失言” 12人無罪の鹿児島選挙違反事件「冤罪と呼ぶべきではない」(13日;産経新聞)

彼を叩く前に少し気になるのでWikipedia「冤罪」の項目を見てみると面白い内容が書いてある。

「無実であるのに犯罪者として扱われること」を指し、推定無罪の原則からすると、裁判において有罪とされ、この判決が確定の場合に限るべきである。日本では、起訴有罪率の高さから、「起訴された」イコール「犯罪者」と認識されやすく、裁判の結果無罪となった場合も冤罪と呼ばれるが、本来は誤用と言うべきである。

正味ジャポニカロゴス的な“正しい日本語”云々の議論をすれば、志布志の一件が「冤罪でない」と言えないこともない。
富山のケースは裁判で有罪判決が出て服役を終えているので「冤罪」の条件は完全にクリアしているが、志布志は全員1審で無罪が出ているので「冤罪直前」といったところか。
「厳密な意味での冤罪」では無いだけのことで、当然ながら「誤認逮捕」+「違法取調べ」のセットは揃っているので正当化の仕様はこれっぽっちも無い。


さてくにお君の発言だと

(富山の)事件のほうは人違いだから冤罪ということだろうが、(鹿児島の)事件は冤罪と呼ぶべきではないと考えている

この発言からくにお君的「冤罪」の意味を解釈すると・・・

富山のケース
【方針】「不特定の真犯人を見つけて有罪にする」
【結果】「被告≠真犯人」なので狙いを外した
【解釈】狙いを外したので冤罪になる


########(くにお的超えられない壁)##############


志布志のケース
【方針】「志布志の特定の住民を有罪にする」
【結果】「被告=志布志住民」なので狙い通り
【解釈】狙い通りなので冤罪ではない


捜査の途上で予断を生じた場合には冤罪だが、捜査方針が最初から予断に沿っている場合には冤罪にならないようである。
つまり「くにおは不正を働いている」という誰かの根拠無き発言から捜査を開始する分には冤罪にはならないので、くにお君にはくれぐれも用心をして欲しいものである。


(追記)
あるいはこういう解釈かも。

富山のケース
【事実関係】強姦事件は実在する
【解釈】実在する事件の犯人と決め付けたので「冤罪」


########(くにお的超えられない壁)##############


志布志のケース
【事実】選挙違反は存在しない
【解釈】存在しない事件の犯人に決め付けたので「冤罪」ではなく「捏造」


良かった・・・選挙違反の人はいないんだ・・・