それはとてもとても類型的な

かつて若者の欲しいものランキングの…(18日;八重山毎日新聞)

どうせすぐ消されると思うので全文コピペ。

 かつて若者の欲しいものランキングのトップは車やバイクと言われた。行動範囲を広げ、風を切って走る爽快(そうかい)感を楽しんだ。ところが近年、若い世代の車離れが著しい
▼確かにバイクはギア操作がなく、ファッションを問わないスクーターが主流になった。車は購入費や維持費が高く、安月給では厳しいものがある。それは昔もいまも変わってはいない
▼車離れの要因は、若者の購買意欲をかきたてるものが増えたこと、と言われる。それはパソコンと携帯電話らしい。車で生活費を切りつめるより、情報・コミュニケーションツールに金をかけたいという現実的な選択にあるようだ
▼ゲーム機で育った世代には、自然な傾向かもしれない。ひところに比べて交通事情は飛躍的に向上したし、車は移動の手段で、必要な時にレンタルすれば良いという考えも合理的だろう
▼多くの仕事でパソコンが必需品となり、インターネットを通して情報収集や趣味・生活への活用も広がった。携帯電話は多くの機能を満載した新機種が次々と発売される。世の中、欲しいものがいっぱいだ
▼しかしアウトドア離れが進むと同時に、ネットを悪用した犯罪も増えている。会話よりメールが先行する時代だ。欲しいものと危険が混在する社会、極めて恐い時代だ。(墨)

この記事を読んでいるうちに、きっと40年前のニュースはこんな風に結んでただろうと思った。

▼しかし高速交通網の整備が進むと同時に、自動車を悪用した犯罪も増えている。安全よりスピードが先行する時代だ。欲しいものと危険が混在する社会、極めて恐い時代だ。