観るなら早くしろ、でなければ帰れ(あるいは月より来たる六号機)

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』を観て来た!(@109シネマHAT神戸)


4部作の1本目だけに、結論を先延ばしにした見方をせざるを得ないという事前了解の上で観に行ったのだが、それはそれとして充分な完成度に達していた。


24分構成のテレビとは異なるフォーマットなので、ストーリーの整合性を取り直す必要からいくつかの改変を行っていたが、特に違和感は感じなかった。
てゆーか、むしろ今のワタシにはフィットしていた。
(以下、ネタバレ)


テレビ4話ラスト『お帰りなさい』のエピソードをカット。
テレビ枠だと1週ごとに何らかの区切りを入れねばならないが、映画だとその場しのぎ的な自分との折り合いを挟むことで後の構成を崩しかねないので、あれはあれで正解。
おかげでヤシマ作戦でもまだ逃げ腰だったが、14の子供が一遍や二遍の実戦でそんなに根性据えるモノではない。


終盤『笑えばいいと思うよ』のくだりに、ゲンドウのカットをインサートせず。
些細なようだが、レイの中に「ゲンドウの息子」以外の形でシンジの比重を大きくする意図かと深読み。
シンジとレイとの関係性については裏でゲンドウの演出が働いており、IDカードを届けるイベントもリツコが絡んでいる点から意図的なものと思われる。
テレビとはかなり異なる形に収束する可能性あり。


DATプレイヤーに関しては、iPodの時代となってもさすがに改変なし。
あの映像のためにあるようなガジェットとまで言うとさすがにアレだが。



てな感じで、概ね想定範囲内で充分な満足を得た所で
(以下、再びネタバレ)


カヲルキールの会話の後、おなじみの「つづく」。


少し息を呑んだが、宇多田の曲がかぶさってきてエンドロールに入ったので落ち着く。
単純な黒背景のスタッフロールなのでどんな音楽を流しても違和感を生じることもなく、曲の出来を論じる必要もなし。(だから叩いてやりなさんな)


マインドセットが日常モードに戻ってしまい、弛緩した状態で


おなじみの予告編


五号機の登場。四号機が出てこないのはやはりテレビの設定(S2機関試験時にロスト)を踏襲か。
そして月より飛来する六号機。
初期ストーリーボード設定に『月での最終決戦』とあったのを思い出しニンマリ。
メガネっ娘

サービス、サービスゥ

なるほど、『序』の次が『破』である理由が良く分かる。


見られる奴は絶対に劇場で見ておけ。



PS:生まれ変わったらラミエルになりたい。