大事なのは「何が分からないか」

重たい質問は熟成させてから投げないと時間の無駄が多い。
人力検索はてな - 100人でイス取りゲームをやったとして、実際問題として全員が座るには、イスが何脚必要なのかを求めるロジックを教えて下さい。


回答者とのやり取りを追って行くことでようやく分かる本来の質問の趣旨

「大量のイスが円周上に配置されたエリアに100人の人間が押し寄せた状況を仮定します。
100人が各自1つのイスを目標に定め、他の誰とも重複することなく100人全員が当初の目標であるイスに1回の試行で座るためには、イスは最低何脚必要になるでしょう?」
という問題に対してはどのような思想をもってモデリングを行なうべきでしょうか?

しかるに、質問者が「イス取りゲーム」という言葉を補足説明なく不用意に使った時点で
 ・イスの数は参加人数より少ない
 ・よって、誰かが必ずあぶれる構造になっている
という暗黙の了解が読者サイドに生まれてしまい、それを踏まえた回答に対しても

質問の趣旨としましては、現象の解析であって、ゲームを楽しむか否かは考慮に入れておりませんので。。。

つまり、イス取りゲームのルールを聞いている訳ではございません。

と不毛なコメントしか出せない状況。
んでもって、回答者4による指摘でようやく話が見えてきて

以前、テレビ番組の企画で100人で100個の椅子で椅子取りゲームを行ったところ、6人が座れませんでした。
よっておそらく107個〜110個程度は必要だと思われます。

このコメントが出るまで質問者による補足説明が一切なされなかったので、回答者4の意義は大きい。
以降、話はサクサクと進む。

回答者4へのコメントを踏まえると、
いすn脚を並べるスペース、座り終わると決定するまでの時間、などのパラメータが必要となります。これらがわからなければロジックも組めませんね。
人間の特性とか反射神経とかもパラメータにはいるので、実際問題として、ロジックは組めないでしょう。
せいぜいできるのは実験して、これくらいいるかなとえいやーと決めることだけですよ。
(回答者9)

個体差によって発生する渋滞と、執着の心理に基づく遊びである椅子取りゲームなので、統計学の方が良いと思います。
(回答者17)

対する質問者のスタンスは、回答者9に対するコメントにあるように

□個のイスを用意すれば△%の確立で全員座ることができる…みたいな展開(原文ママ)

「人数」「イスの数」から一意的に確率が決まる簡潔な電卓状のロジックをご所望で、他のパラメータについては質問を投げてから考え始めたような感じ。
とりあえず、質問者が当初想定していた方向でのロジック構築は現実的に不可能という結論が出つつあるので、今後どういう方向に質問者が問題を展開するのか楽しみ。


会社でこんな質問をすると、「何を聞きたいのかはっきりしろ」「ポンチ絵に描いて要点をまとめろ」という素っ気無いリターンが確実に最初に来る。
質問者が満足する以前に、まずは回答者を満足させなければならない。