ベンチャー大名としての理想像

CNETブログ 零細ベンチャー企業12年の取り組みと、今後の取り組み - 桶狭間の戦いに負けたとしても
終盤の内容(起業家向けのメッセージ)には異論を挟むつもりはないのだが、桶狭間は世間的にはまだ“鮮やかな奇襲作戦”になっているようだ。

信長はあれだけの人物なのですから、今川群との戦いについても、冷静にかつ正確に結果を予想していたと思います。(原文ママ)

信長の本質とはあくまで「勝てる戦をセッティングする戦略眼」であり、それはあくまで「状況を作れる立場」にいてこそ発揮される性質のものである。
“桶狭間”に限って言えば、信長は決して状況を作れるような立場ではなかった。
彼を勝利に導いたのは人知を超えた成り行きである。
あのタイミングでの遭遇戦を予期していなかった今川軍と「とにかく目の前の敵をドツき回せばよい」織田軍の立場の違い。
たまたま本隊同士が衝突した偶然。
国持ち大名が局地戦で死ぬということは余程ツボにはまったという事であるが、今川軍に作戦上の手落ちは特に見えない以上、「死ぬほど運が悪かった」としか言いようがない。


起業家を上手く乗せてビジネス指南書を買わせるには理想的な「ベンチャー大名」の姿ではあるが・・・