所詮は数字が全てか

教育関係者は今回の履修漏れ問題を最終的にどういう形に落とし込みたいのだろうか。
指導要領を受験に合わせる方向に持っていくのか。
学校に受験対策を抑え目にさせるのか。
大学の受験内容を指導要領に合わせていくのか。
いずれにしても既成の体制のつじつま合わせであって、受験さえ何とかなればそれで良しとの雰囲気を本格的に否定しようとはしないだろう。
「生きていく上で必要な知識」を与える事は数値目標にできないから。
行政による高校への評価に「何%の学生を大学に進学させたか」という項目が実際に入っている以上、数値目標を満たす事への注力を優先的に求められるから。
企業論理をもって教育機関へのモノサシとする事に疑問を感じない我々の価値観自体が変わらない限り、指導要領はあさっての方へとグルグル回り続けるのだろう。