要は買うなと言われてるようなモノ

夕方放映のNHK「関西クローズアップ」だったか、耐震強度の設計値に問題ないマンションでも耐震性に問題を生じるケースを紹介。
鉄筋を密集させすぎて施工時のコンクリとの密着性がグズグズとか、スリット構造の乱用による揺れがかえって拡大するとか。たいていコスト低減(建物高さあたりのフロア数を稼ぐ、計算出力にかかる期間を短縮する等)の要求に応えた結果。
業界構造における構造設計の位置づけはそう簡単に変わりそうもない。
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(ワタシのイメージする一般工業品)
強度など要求仕様をクリアした設計→設計を損なわない範囲での運用性の向上→設計を損なわない範囲でのコストダウン努力→前述内容を全て包含した価格設定
(マンション)
耐震性も大事だけどやっぱり価格を求める顧客意識→とにかく売れる価格設定→居住性を考慮してのデザイン設計→前述内容の帳尻を合わせるための構造設計