ほんの思いつき

実家の母親からの電話でどうという事もあったりなかったりの話題を話した。
どうという事もない方の話題で、親父が地元の書店に本を注文したのだが納品までに結局2ヶ月かかってしまったとの事。先日ようやっと受け取ったものの、店の方で遅くなってすんまそん的な態度も見せず何かアレな気分を味わったとかグチを言うので、とりあえずワタシに連絡くれたらAmazonで買って1週間くらいで実家に送ると言っておいた。


その書店(一応全国にチェーン展開してる)は店自体が少ないワタシの地元では厳しい競争にもさらされてはいない筈だが、それでもこうした潜在的不満感が「車で行ける範囲のメガストア」や「ネット通販」に喰われかねない危険性を常時抱えているのだ。
苦労して品揃えを工夫したり手間のかかる客注に対応しても、そんなもんお構いなしで客の欲求は際限無く拡がるのだ。
(参考⇒売れる書店はこうだ;《客注という落とし穴》


でもやっぱり町の本屋はなくなっちゃいけない。
Amazonみたく倉庫だけバカでっかいのを建てて店舗販売をはしょれば“欲しい本が分かってる”場合には良いのだが、衝動買いをしてみたかったり“本との運命的な出会い”を求めたりだと、やっぱり店舗じゃないといけない。
少年時代に通い詰めた本屋で、棚の片隅にひっそりと置かれた良作を見つけ出した時の達成感は、今でもワタシにとっての宝石である。


とまぁ本屋のありがたみを滔々と語っておいて言うのも何だが、その地元の書店に対してワタシの下す評価はなお低い。
いつまで経っても集英社スーパーダッシュ文庫R.O.D」を入れないからである。
井原に数少ない本屋が何故に郷土の星・倉田英之の全著作をを揃える気概を見せないのか、甚だ疑問。
読子さんが泣くぞ。