あるいは乙女回路とでも云うべきか

中川翔子「女の子以上に女の子の心を持っていて」
松田聖子「女の子の心の中を見てらっしゃるような」

松本隆 - 情熱大陸

彼の詞の中に垣間見えるのは、まるで少女マンガに出てくるような“少女”。
それはたぶん、彼の中の“少年”をフィルターとして映し出した“まぼろし”に過ぎないがゆえの美しさではないかと。
あるいは僕らの中の“まぼろしの少女”との共鳴が生み出す美しさなのかも。


(それが精緻で隠微な自分語りであったからこそ、90年代にフェードアウトした阿久悠なかにし礼とは違った路を辿っているのではとも思う。時代を読もうとせずクローズドであり続けるから、小説も売れなかったw)


それにしても、昔サウンドストリートでやってた「松本隆の作詞講座」もう一度聴いてみたいものだ。