咽のつかえが取れた気分
この問題についての違和感をうまく表明できなかったのだが、この記事を読んで納得。
コンニャクゼリーを問題視する人たちは、「何かを食べる」ということが、決してゼロリスクではないという現実を完全に無視してしまっている。
餅やご飯といった、私たちが普段当たり前に口にするもので窒息事故が起きる。それが現実である以上は、そのリスクを私たちは当然のように受け入れなければならない。
自動車事故があるからといって、外に行かないということができないように、私たちはリスクがあると知りながらも、食べ物を食べずにはいられないのだ。そうしたなかで、不慮の事故が起きて、人が死ぬことがある。それは人間の命が有限である以上、避けられない現実である。
そうした現実を「子供が口にするものは、ゼロリスクであるべきだ」という議論は、あっさりと無視してしまう。
“本当のゼロ”を求めるのは人間の分を超えた行為。
多少言い過ぎかもしれないが、敢えて言っとく。
微妙につながってないかもしれないが、こんな馬鹿ニュースが有った事をふと連想した。
ゼロリスクの追求にはリスク以前の行為も取り締まる必要があるのだ。子供には手を触れるどころか声すらかけちゃいけない。
【追記】
もうひとつ謹聴すべきエントリ。
蒟蒻畑が発売中止に追い込まれた最大の理由は(たいして)「要らないものだったから」では?と感じています。「危ないから」ではなくて。
中国産食品のリスクがヒステリックに叫ばれても、輸入中止すると明日の夕食からおかずが無くなるので敢えて目をつぶる。
こんにゃくゼリーが無くてもひもじくはない。
この区別を素直に飲み下すべきかどうか。