本ぐらい自分で選ぼうよ、みんな
夕飯を食しながらNHKクローズアップ現代「ランキング依存が止まらない〜出版不況の裏側〜」を視聴。
ある程度規模のある書店では当たり前にランキングコーナーを設けているが、書店も消費者も想像以上に売り上げランキングに判断を頼っているのが不幸であるとの切り口。
それが不幸であることにはワタシも同意。
毎週2〜3回は本屋に通い、毎週1冊は欠かさない生活をしていると、ランキングに判断を委ねる行為は主体性を否定しているようで酷く不可思議。
自分にとっての書物の価値が数字ごときによって担保される筈はないのだが、そう考えられる人がマーケットの大部分を占めているのだと思うと、草思社が不憫でならない。
それにしても笑えたのは、ランキング至上主義のアンチテーゼとして提案された「本屋大賞」がランキングと同機能の存在にすりかわっている点。
「みんな買ってるから」と「本屋さんが薦めるから」の間にある(はずの)超えられない壁が何処にも見えず、書店員の思い入れが台無し。
両方ともノイズと見なしてるワタシが言えた立場ではないが。