きのうのBSアニメ夜話

やっぱCOWBOY BEBOPはみんな一度みておくべきなんだな。


ゲストの佐藤大によれば

・26のエピソードを26曲入りのアルバムに見立て、「これはエレジー」「これはブギーの話」とかえらくアバウトな所から話を組み立て
・シリーズ構成の信本敬子が然シリーズ構成の仕事を全然やってない(その割には、誰が書いてもビバップにななってしまう構造)
・音や風景の細かい描写は気前よく採用するが、台詞はビシバシ切られる(頑なに演出を台詞に頼らない)
・とにかくどうふざけるかを真剣に考えた(やりすぎ)

えらくヤクザな作り方をしたものだが、やはりそういう混沌というかフロンティア的環境というものが作品のパワーになる訳で。


メインキャラクターの生活感は無論のこと、各々が抱えている空虚感の冴えた描き方がこの作品の勘所だとワタシは思う。
岡田斗司夫はメインのストーリーがないから、全体的なイメージがつかめないが何度見ても違った楽しみ方が出来ると微妙な褒め方をしていたが、物語に中心部分が欠けているからこそ、欠けた人間を描くにはうってつけなのだろうか。
スパイクもジェットもフェイも、心の中の空白を埋めることはできないままにフェイドアウトしていった。
変わることを許されないまま、今も我々の記憶の中で彷徨い続けている。


僕は変われるだろうか?


(それはそれとして、無駄な作り込みを突っ込みまくってた岡田斗司夫が、「王立宇宙軍」で突っ込み返されてた時のうれしそうな顔といったら。)