あまりひねりを期待できるステージではない

結局黒のiPod classicを注文した(土日には届くと思う)。
新しいユーザー体験の機会は先延ばし。


それにしても、「従来ラインナップ+ほぼiPhone」という真っ正直な手を予想していなかった。
“通話機能抜き”以外の形でiPhoneとの差別化を図ってくるだろうというアバウトな予測のもと、最上位機種をHDDタイプのiPhoneコンセプト機と決め付けてしまっていた。


さて、iPhoneiPod touchのインターフェイスは同系統の進化をこの先展開するのだろうか。
明確にセグメントを区分した上でそれぞれ独自の進化を遂げ、相互フィードバックされるような状況を期待しているが、まぁそれはずっと先のことだろう。


もうひとつ気になるのは、他社がどのような展開を思い描いているか。
「より大きい液晶」「より多い対応フォーマット」「より高い音質」という展開では所詮iPodの“すきま狙い”に過ぎない。
それらの要素が必ずしも市場を支配できない所に先行者が持つイメージ蓄積の強みがある。
それに、PC+OS+プレイヤー+ダウンロードビジネスというエコシステムを完備している唯一のメーカであるApple以外に、新たなセグメントの開拓は難しかろうと思う。
さてPCハード以外は揃っているマイクロソフトの動きはというと

マイクロソフト、「Zune Phone」の可能性を示唆(5日;ロイター)

「結局後追いじゃないか」という印象を強めてしまうような両社のタイムラグ。
後追いでもある程度の蓄積を作っておかねば新しいモノには行き着かない。
先行するライバルと、残された余地の少なさ。
トップを狙う心が折れないように祈るばかりである。


どうせなら豪気に「Vista搭載プレイヤー」とか無茶をかまして欲しいものである。
あるいは「Zuneで動くVista」。