iPodはどこに向かうのか
BCNランキングによるとiPodの販売シェアが伸び悩んでいるとのことだが、最近目だったアップグレードをしてないiPodが(一時的にも)こうした状況になるのは別段おかしい事とも思えない。
近年のiPodのアップグレードを追いかけると、
2005年9月 iPod nanoリリース
2005年10月 ビデオ対応5G iPod。
2006年9月 iPod shuffle外観変更
同 5.5G iPod(ディスプレイ輝度向上などマイナーチェンジ)
これに対してソニーの動きは、
2006年6月 ウォークマン携帯
2006年10月 ノイズキャンセリングモデル
2007年3月 動画再生対応。
Appleにインパクトのあるアップグレードが1年以上見られない現状では、むしろソニーの追い上げが目立つ状況である。
今年の秋冬あたりに次世代版iPodを期待したいところだが、どうも大した動きはないのではと悲観的な考えも浮かぶ。
現行のモデルの棲み分け(iPod-nano-shuffle)がほぼ理想的な形だけに、どういうモデルを突っ込めば効果的にラインナップを再構成できるのか読みづらいのだ。
“電話抜きiPhone”をさらに小型化してnanoの位置に持って行くのか。
フラッシュメモリの無茶な大容量化をして6G iPodに仕立てるのか。
クリックホイールに代わる新しいインターフェイスを立ち上げるのか。
いずれにしても疑問符が付く内容である。
ここまで書いていて感じたのだが、携帯プレイヤーにはまだ成熟の余地が残されているのだろうか。
iPhoneのマルチタッチスクリーンによるインターフェイスの向上が叫ばれているが、携帯プレイヤーの枠内でその恩恵を充分に得ることは可能だろうか。
むしろ携帯プレイヤーを超えた部分への展開こそ・・・って結局iPhoneじゃんかよ。
話は変わるが、ワタシの古くからの友人で某キャリア(CMのポカが少ないとこ)に勤務しているT氏が「電話抜きiPhone欲しいなー(iPod miniとW-ZERO3をひとまとめにしたい)」とブログでのたまっていた。
キャリア勤務でよくもまぁそんな事言えるなとも思ったのだが、国内キャリアとAppleが収益分配で容易に折り合えるだろうかと考えると、日本でのとっかかりは電話抜きで出す方がリーズナブルかなという印象すら覚える。