間隔的には・・・

何とはなしに楽しい内容なのでほぼ全文抜粋引用。
皆さんはどっちですか?

「間隔」という言葉を聞いたとき、それはどこのことを示しているのか。
 たとえば、「2本の柱の間隔は90cm」とあれば、それは、どこからどこまでの距離が90cmという意味だろう。おそらく多くの人は、柱の表面どうし、向き合っている面の間にあいているスペースを想像するだろう。つまり、柱と柱の間に、90cmの長さの棒がちょうど入る、という意味に受け取る。これが普通の感覚だ(駄洒落)。
 ところが、技術者はそうは考えない。柱の間隔とは柱の中心どうしの距離を示す方が普通である。たとえば、「1m間隔で杭を打ちなさい」「10cm間隔で釘を打ちなさい」と言われたときには、これと同じ「間隔」を大勢がイメージするはずである。こちらの方が定義として統一されている。どんな太さのものが並んでも、間隔が同じであれば、同じ本数が必要になる。ただ、「隙間の幅」が違ってくるだけだ。技術者たちは、表面間距離のことを、「内法(うちのり)」とか「内々(うちうち)の距離」といったふうに表現することが多い。
 したがって、1m間隔で柱を立てても、柱の太さが1mあれば、隙間はあかない。
 算数でも、「周囲が300mの池があります。この池の周囲に30m間隔で樹を植えようと思います。何本の樹が必要ですか?」といった問題が出たとき、「樹の太さは考えない」と言った但し書きは必要ない。ちなみに、この問題、池がもの凄く細長い場合には、対岸の樹どうしの間隔が30m以内になる可能性があるので、慎重に対処しなければならない。

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