なまじ眼に見えるデータが危ない
採血し効果強調、“ブレスレット商法”注意呼びかけ(4日;読売新聞)
血液検査の結果を見せてもらったから「科学的に正しい」と勘違いしてしまうのは、科学的経験の薄い方には良くある事。
TVでよくサラサラやドロドロの血液の映像を流してる(特に8ch)のであれが印象に残っているみたいだが、抗凝固剤を入れた血液サンプルを使っているので実際に血液が詰まりやすいかどうかは判別不可能だったりする。
引用元⇒http://dir.biglobe.ne.jp/col/health/familymedicine/closeup/CU20040810A/
測定結果だけ見て正しいと判断するのではなく、測定手法自体が妥当であるかの検証が必要である。研究職としては普通の考え方なのだが、自分の領分と異なる分野には必ずしもそういう考え方が出来なかったりする。
とりあえずこの辺りはNGワードとして警戒しておくのが良いかと。
・マイナスイオン(今でも案外見かける)
・遠赤外線(長波長の光は体の奥まで届かない)
・浄水器、イオンデトックス(入れる薬剤で何とでも色が付く)
・ゲルマニウム(体内蓄積による毒性に注意)
・宿便(腸壁にはこびり付かない)
・波動(歴史あるトンデモ)
多少データらしきものをちらつかせても10割引ぐらいに考えておくべき。ビジュアル的に派手なものは特に。