こんなビルは悪徳リフォーム業者にでも改修させろ

姉歯の計算書「一目でわかる偽装」、専門家が指摘(24日;読売新聞)
耐震偽造 「取引先から圧力」 建築士、現金渡し受注確保(24日;産経新聞)
<耐震偽造>全国の技術職員投入し調査チーム 国交省(24日;毎日新聞)

もはや組織犯罪の様相を否定できなくなりつつある。これはもう芋づる式に潰れていくしかないのだろうな。
首都圏から火は発したが、これからドンドン地方に燃え広がらないとは限らない。
ほんっっっっっとうに建築業界にいなくて良かった。
ほんっっっっっとうに賃貸で良かった。



さて同じ製造業に携わる技術者の端くれとして、今回槍玉に上がっている設計業者のお粗末ぶりには閉口する。
ウチの会社は建築業界のように何年も使えるような耐久品を扱う業種ではないので、半年保証の製品で不具合を出せば半月後にはクレームの嵐に見舞われる次第。
その場しのぎで誤魔化すにしても、技術的な裏付けのない"その場しのぎ"など行なう余地は微塵もないのである。企業倫理以前に、損得勘定の問題である。
「モノは嘘を付かない」これがワタシの持論だが、今回いい加減な設計をやらかした連中は「モノでいくらでも嘘を付きおおせる」とでも勘違いしてたのではなかろうか。
「嘘から出た誠」という言葉があるが、「技術的な嘘」が「技術的な誠」を生み出したためしは何処にも無く、冷徹なまでに嘘は嘘なのだ。
こんな当たり前の事が分からなくなるほど過当競争に追い詰められているのか、建設業界という奴は。
生命のコストはどんなフォーマットで計算したら良いのかねぇ、実際。
(あるいは技術者が経営者の論理でモノを考えてはいけないという事なのだろうか。)