不定期連載;マンガの迷い道(第三回)

最初に読んだのは小学4年の時だったか。

うる星やつら (1) (小学館文庫)

うる星やつら (1) (小学館文庫)


マイ・フェイバリットは83〜85年あたり。数年がかりでキャラクターの性格付けがほぼ定着し、読者の了解も充分に進んだ前提で行われるスラップスティック。一切の余分な要素がそぎ落とされた状態でのリズミカルな展開は当時のワタシには読み心地最高であった。その余録で高橋留美子の作品を未だに読み続けていると言っても過言ではない。
それだけにアニメとの落差は耐え難いモノがあった。何が気に入らないと言って、キャラクターに喋らせ過ぎる点が気に入らなかった(特にメガネ)。それでなくともアニメの間合いではマンガのテンポをトレースできないのに、輪を掛けてリズムがガタガタでは無いかと小学生らしからぬ批判的精神にかられたものだった。
良きにつけ悪しきにつけ、色々と勉強になる作品である。